ナラティブ・ブランディング

物語の力で、「人とAIに選ばれる理由」を創造する。 企業のDNAに刻まれた歴史、創業者の想い、そして地域との絆。それらは、単なる記録ではありません。採用、広報、インナーブランディング、そして検索AIによるレコメンド戦略ま […]

なぜ今、地域の文脈とナラティブが必要なのか

AI時代だからこそ、「本物の物語」の価値が高まる。

AIが簡単に情報を生成できる時代において、人々の心に深く響くのは、誰にも真似できない「本物の物語」です。私たちは、企業や商品の背景にある歴史を、その地域が持つ文化的・歴史的な文脈と結びつけることで、ナラティブに圧倒的な説得力と深みを与えます。

単なる社史作りではありません。貴社のDNAに刻まれた物語を、未来を照らす経営資源へと昇華させる、知的な冒険です。

経済産業省が示す、未来の経営トレンド

経済産業省は、1956年にGマーク制度がスタート。1998年に国主導のGマークは終了し、2003年からのブランディング戦略に移行しました。2018年からはデザイン経営戦略を推進し、デザイン思考を経営に取り入れることを推奨してきました。
そして、2023年以降は、より地域に根ざすことを政策とする、インタウンデザイン(地域振興)戦略へと舵を切っています。
この潮流において、地域固有の物語を紡ぐナラティブは、単なるPRを超え、地域と共存するサステナブルなビジネスの基盤となります。

ブランディングとの違い

ブランディングは
「人に伝えるもの」、ナラティブは「人とAIに伝えるもの」。
このように理解するとわかりやすいです。

  • ブランディング
    • 企業が伝えたいメッセージを、人々の心に届けるための手法。
      主に人の感性に訴えかけます。
  • ナラティブ
    • 企業や地域の物語を、人間とAIの両方が理解できるように構造化されたもの。
      これにより、AI検索時代において、御社の情報がより正確に、より深く伝わります。

ナラティブとは、人とAIに選ばれるための、未来のブランディングです。

ブランディングをナラティブの違いを示した図

ナラティブ構築サービス:AIと人をつなぐ

AIに「理解」させ、人に「共感」される。
「ことほむ」のナラティブ構築プロセス

AI時代において、ただ良い物語を作るだけでは、その価値は届きません。 AI検索エンジンに正しく「理解」され、同時に、人の心に深く「共感」される。その両方を実現して初めて、物語はビジネスを動かす力となります。

「ことほむ」は、そのための情報設計から始めます。具体的には、以下の3つのステップで、貴社だけのナラティブを構築します。

サービスの流れ
  1. 物語ナラティブの「魂」を見つけ出す
    • 文脈の発見と時代考証:
      まず、貴社の歴史や創業者の想い、その地域の文化を専門的な時代考証のノウハウで徹底的に掘り下げ、地域との関連性を見つけます。
      これは、ナラティブの核となる「魂」を見つけ出す、最も重要なプロセスです。
      これにより「なぜこの事業を、この土地で続けているのか?」という問いへの揺るぎない答えが見つかり、価格競争に陥らない独自の価値の源泉となります。
  2. 未来へ届ける「器」を創る
    • AIのための構造化設計:
      次に、見つけ出した物語の魂を、その価値が失われない形へと昇華させます。
      史実に基づいた説得力のある物語に肉付けすると同時に、その情報をAIが「これは非常に重要で信頼できる情報だ」と認識するための「器(構造化データ)」を緻密に設計します。
      これにより、AIが御社を「この分野の専門家」として認識するため、理念に共感する優秀な人材の目に留まりやすくなり、採用活動を有利に進めることができます。
  3. デジタル資産として納品する
    • こうして完成した「魂の入った器」=ナラティブは、一度作ればウェブサイトやAIアシスタントが永続的に参照し続ける、貴社だけの無形資産となります。
      このデジタル資産を、万全の形でお納めします。
たとえば、こんな物語が生まれます

ご依頼主:
創業150年、地方の小さな酒蔵

お悩み:
「伝統」だけでは大手や安売り商品との差別化ができず、売上が伸び悩んでいる。

「ことほむ」の発見:
調査の結果、この地は古くから水神を祀る文化が続いており、毎年開催される〇〇神社の弁天祭の裏側には、〇〇山を源泉とする水系を守る意図があったことが判明しています。そのため「瀬織津姫神せおりつひめ」が祀られた祠が山中に残っており、この蔵の三代目女将が、大水があった年に地域の井戸水が使えなくなった時、無事だった蔵の井戸から地域に水を配った際のお礼として、宇治の橋姫神社から勧請した記録を京都で発見しました。

瀬織津姫は、龍神の側面を持ち、弁財天とも習合されていることから、三代目女将とも重ね合わせた地域からの感謝の姿がこのような形として残っていたと考えられます。

生まれたナラティブ:
「水神と、地域を救った三代目『弁財天の心』で醸す酒」

その後の変化: この物語をラベルとウェブサイトで発信した結果、女性の経営者のお客様が指名買いしてくださり、ファンが増加。起業家の皆さんにも好評です。
地域の歴史を伝える存在としてメディアにも取り上げられ、社員の皆様の誇りにも繋がりました。

このようなストーリーは、サービスの価値を直感的に、そして何よりも魅力的に伝えます。

さらに、このユニークな物語は「〇〇市の酒蔵」「女性経営者」「弁財天信仰」「地域の水神文化」といった複数の文脈(コンテクスト)を強力に結びつけます。これにより、AIは貴社を単なる酒蔵ではなく、『地域文化を体現する、他に類を見ない重要な存在』として認識し、高く評価する要因となるのです。

料金(目安)のご案内

ナラティブ診断プラン

項目内容
提供内容・経営者様へのヒアリング(約2時間)
・簡易的な文献・Web調査
・貴社と地域の歴史を結びつける「ナラティブの種」の発見
成果物ナラティブ診断レポート』(A4用紙 3~5枚程度)
– 貴社の現状と課題の整理
– 発見された「ナラティブの種」の提示
– 今後のナラティブ構築に向けた可能性と方向性の提案
価格150,000円(税別)
備考まずは物語の持つ力を実感していただくための、初回限定プランです。

コア・ナララティブ構築パッケージ

項目内容
提供内容【フェーズ1:発掘】
・複数回の詳細ヒアリング(経営層、古参社員様など)
・専門的な文献調査、必要に応じた地域フィールドワーク
【フェーズ2:構築】
・企業の魂(パーパス)と地域の文脈(歴史・価値観)の接続
・コア・ナラティブの言語化、ブランドストーリーの執筆
【フェーズ3:設計】
・AIに評価されるためのWebサイト情報構造(構造化データ)の設計
・YDP様へお渡しするサイト構成案(情報アーキテクチャ)の策定*1
成果物・『ナラティブ・コア・レポート』(詳細調査報告書)
・『ブランドストーリーブック
(Webサイトや会社案内に活用できる物語集)
・『Webサイト情報設計書
(YDP様へのディレクション資料)*1
価格800,000円~(税別)
備考調査範囲に応じて価格は変動します。
*1:ビジュアルデザイン、映像などはYDP様が担当。(次項目参照)

ナラティブ活用・顧問プラン

プラン名月額
(税別)
主な内容
スタンダード
顧問プラン
30,000円・メールメールでのご相談(月3往復までを目安)
・オンラインツール(GoogleMeet)でのご相談
 (月1回を目安)
カスタム
顧問プラン
100,000円・相談無制限
・ほか、ご希望に応じてカスタムいたします。
 -プレスリリースの共同作成
 -新規事業コンセプトへの壁打ち
 -採用面接への同席
 -ナラティブ戦略に関するアドバイスなど

そして、物語ナラティブを最高の舞台へ
ウェブサイト改良まで一気通貫でサポート

そして、物語を最高の舞台へ。
最強のチームで創るウェブサイト

こうして完成した貴社だけのデジタル資産ナラティブ
その価値を最大限に引き出す「舞台」が、ウェブサイトです。

最高の舞台を創るには、2つの異なる専門性が必要不可欠です。
それは、AIに正しく情報を伝える「設計(構造化)」と、人の心を揺さぶる「空間デザイン(ビジュアル)」。

「ことほむ」は、AIに対してナラティブの効果を最大化するための「設計(構造化)」に責任を持ちます。
そして、人に対して最も重要な「空間デザイン」は、私たちが絶大な信頼を寄せる、金沢のデザインパートナーが担当します。

弊社と長年のパートナーシップを結ぶ、ビジュアル表現のプロフェッショナル集団です。
数々の企業のブランドイメージを、人の感性に響くデザインで形にしてきた実績は、まさに圧巻の一言です。

この最強のタッグにより、AIに正しく評価され、かつ、人の心に深く響く、唯一無二のウェブサイトが実現するのです。

ナラティブ活用の次なるステージ

ナラティブの納品は、物語の始まりにすぎません。

企業がその地域で愛され、100年先も輝き続けるために必要なものは、もはや目先の利益だけではありません。

私たちが構築するナラティブは、貴社を地域社会の物語の「主人公」へと変え、文化を守り、人を呼び込み、未来の世代が誇れる「ふるさと」を育む、真の地域振興へと繋がります。
それは、お金では決して買うことのできない、永続的な企業価値そのものです。

そして、その壮大な未来への第一歩は、驚くほど身近な場所にあります。
まずは、貴社の足元に眠る物語の核、「地域の文脈」を、私たちと一緒に見つけ出すことから始めてみませんか?