AIと人文学の交差点から、
未来の価値を創造する
なぜ、ありきたりの”正解”では心が動かないのか
かつて有効だった広告手法は人々の情報接触の変化により、その影響力を失いつつあります。
莫大なコストを投じても、生活者の記憶に残るブランド体験を創り出すことは極めて困難な時代です。
一方で、企業の社会的存在意義を示す「パーパス経営」もまた、ジレンマを抱えています。その多くが「社会課題の解決」といった”正しさ”を掲げるに留まり、社員や顧客の感情を揺さぶる”自分ごと”になっていないのが実情です。
論理的な正しさだけではもはや人の心は動かず、熱狂的なファンも生まれない。
「ことほむ」はこの時代の課題認識からすべてをスタートします。
「ことほむ」の思想の根源
―価値は、見えない「泥」から生まれる―
「ことほむ」の活動の根幹には「蓮華三諦観」という思想があります。

水面上で美しく輝く花(ビジネス成果)は、目に見えるコンテンツの人気や事業の成功です。しかし、その花を支えるのは、水面下で見過ごされがちなその土地の歴史や文化、人々の想いといった「泥」(文化の根源)の部分です。
私たちはこの見えない「泥」を深く掘り下げ、リスペクトすることでしか決して枯れることのない本物の「花」は咲かないと確信しています。
「ことほむ」の方法論
― 異分野を繋ぐ「触媒」としてのブリッジモデル―
「ことほむ」の価値創造は、それぞれが異なる「言語」と「文化」を持つ【企業】・【地域】・【IPホルダー】という三者が手を取り合う、新しいフレームワーク、座組みから生まれます。
しかし、目的が異なる三者が単独で協力することは極めて困難です。私たちはこの三者の間に立ち、それぞれの言語を「翻訳」し、共通のビジョンを描く「触媒(カタリスト)」として機能します。
この役割こそが、巨大なシナジーを生み出すための核となります。
アプローチを構成する「三つの専門性」
―AI・歴史・キャラクターの統合―
「ことほむ」は、一見すると交わることのない、離れた場所にある専門知を繋ぎ合わせることで独自の価値を生み出します。
- 4-1. データと論理の【科学】:未来を予測し、戦略を構築す
- AIによるサイトコンテンツ戦略、システム運用コンサルティングなど、客観的なデータと論理に基づき、事業の成功確率を高めるための揺るぎない土台を築きます。
- 4-2. 歴史と文化の【人文学】:物語の根源と、人の心を動かす熱量を発見する
- 時代考証、文化観光ブランディングなどの専門性を用いて、「「ことほむ」の思想の根源」で述べた「泥」の部分を徹底的に掘り下げます。
豊かな歴史・文化資源が「点」として散らばっている地域において、それらを「線」で結び、忘れられた価値に光を当てます。
- 時代考証、文化観光ブランディングなどの専門性を用いて、「「ことほむ」の思想の根源」で述べた「泥」の部分を徹底的に掘り下げます。
- 4-3. IPと体験の【創造】:物語にカタチを与え、熱狂的なファンを生み出す
- ミクロアートやキャラクター開発のスキルを用いて、【科学】と【人文学】によって発見した価値を、現代の人々が熱狂できる具体的な「体験」へと昇華させます。
史実に基づいたキャラクターや、収集する楽しみを提供する「御宿場印」のような企画、スマートフォンを活用したデジタルガイドなどがこの「創造」の成果です。
- ミクロアートやキャラクター開発のスキルを用いて、【科学】と【人文学】によって発見した価値を、現代の人々が熱狂できる具体的な「体験」へと昇華させます。
実践事例
―ある広域周遊プロジェクトに見る価値創造のプロセス―
「ことほむ」の「三つの専門性」が、実際のプロジェクトでどのように統合されるのか。
ある地域での文化観光プロジェクトを例にご紹介します。
- Step 1. 【人文学】価値の発見
- まず、豊かな自然に恵まれたその地域に点在する複数の街道がもたらした歴史・文化資源に着目しました。
しかし、それらは個々の「点」としてしか認識されていませんでした 。
- まず、豊かな自然に恵まれたその地域に点在する複数の街道がもたらした歴史・文化資源に着目しました。
- Step 2. 【科学】ニーズの分析
- 現代の観光市場がモノやコトの消費から、その時・その場でしか味わえない体験を求める「トキ消費」へと移行していることをデータから分析しました 。
- Step 3. 【創造】体験への転換
- 発見した街道の物語を、歴史上の人物をモチーフにしたキャラクターIPや、収集可能な「御文化印」という具体的な「体験」に転換。
さらにスマートフォンを使ったデジタルガイドを企画し、移動そのものに意味を持たせました 。
- 発見した街道の物語を、歴史上の人物をモチーフにしたキャラクターIPや、収集可能な「御文化印」という具体的な「体験」に転換。
- Step 4. 【統合】戦略への昇華
- 最後にその地域の自然資源の活用文化を育んできた大手企業の工場を、地域の歴史と現代を繋ぐ「現代の統合点」と位置づけました。
これにより、過去から現在、そして未来へと続く、壮大なブランドストーリーを提案したのです。
- 最後にその地域の自然資源の活用文化を育んできた大手企業の工場を、地域の歴史と現代を繋ぐ「現代の統合点」と位置づけました。
未来のパートナーとなる皆様へ
「ことほむ」は、単なるコンサルタントや制作会社ではありません。科学・人文学・創造という、本来交わることのない分野を架橋し、未来の価値を創造する『ナラティブ・バリュー(物語価値)コンサルタント』です。
具体的なご契約形態や費用に関する考え方について
蓮華三諦観とは?
「蓮華三諦観」は、天台の教えの一つです。
泥の中から清らかな花を咲かせる蓮の姿に例えられ、この世の全ての存在が「空(実体がない)」でありながら「仮(仮に存在する)」、そしてそのどちらでもない「中(空と仮が融合した真実)」という三つの真理を観照する実践法を指します。
泥は煩悩や社会の根源、花は目に見える成果や悟りを象徴します。これらが深く結びつき、互いに支え合っていることを示唆し、目に見える成果だけでなく、それを支える土台(根源)の大切さを理解し、育む姿勢を意味します。
