― Philosophy, Strength & Story ―

歴史に学び、今を創り、未来を守る。

2019年、安易に消費され消えゆく文化財への危機感から、「ことほむ」は産声を上げました。

ことほむ社が目指すのは、表層的なデザインや一時的な話題性の根底にある、歴史・文化・民俗学という深い「泥(文脈)」から史実のロジックを煮出し、人々の記憶に刻まれる本物の体験へと仕立て上げることです。

ことほむ社のプロデューサー思考

  1. ゼロから共に作る
    • ことほむ社の本質は、プロデュースにあります。
      何もないゼロの状態から企画・調査・設計を担い、コンテンツをデザインし運用するまでを考えています。
  2. 「専門知(学術)」×「AI・IT(技術)」との『術』の架橋
    • 積み重なった歴史の文脈と、現代のデジタルテクノロジー。
      一見交わらない二つの「術」を掛け合わせる「謎×謎=コンテンツ」の方程式によって、AIでは解決できない、五感に響く味わい深い体験を生み出します。
  3. 現場で共に育て、文化を定着させる「伴走力」
    • 信州上田の現場で実践した歴街事業、奥能登の現場で実践するコミュニケーションガイド育成を通じて、文脈を自らの言葉で語れる人を育てること。
      一括の仕組みとして現場に定着させることで、100年先まで愛され続けるファンと文化資産を育むことを心がけています。
  4. 老舗のような熟練の知見と、スタートアップのような実験精神。
    • 役員陣が20年以上にわたり第一線で培ってきたソリューション、ブランディング、システム運用の技術と信頼、そして最新のAI・デジタル技術への飽くなき挑戦。
      この両輪を携え、私たちは「歴史」を現代の市場と現場に実装するプロデュース・スタジオとして、100年後の日本に文化の種を残し続けることを心がけています。

思想とアプローチ

AIと人文学の交差点から、見えない「泥」に光を当てる

なぜ論理的に正しいだけの施策では、人の心が動かないのか。
私たちの活動の根幹には、東洋の叡智に基づいた独自の思想があります。

思想の根源:「蓮華三諦観れんげさんたいかん」

水面上の美しい花(ビジネス成果)は、水面下の見えない「泥」(歴史・文化・人の想い)があって初めて咲きます。
天台の教えにある「蓮華三諦観」のように、私たちは見えない「泥」を深く掘り下げ、リスペクトすることでしか、本物の「花」は咲かないと確信しています。

異分野を繋ぐ「触媒カタリスト」〈方法論〉

企業・地域・IPホルダー。
異なる言語を持つ三者の間に立ち、ことほむ社は翻訳者として共通のビジョンを描きます。
この役割を支えるのが、3つの専門性の統合です。

  • データと論理の【科学】: AI活用、データ分析による戦略構築。
  • 歴史と文化の【人文学】: 時代考証により、地域の「泥(文脈)」を発掘。
  • IPと体験の【創造】: キャラクター開発やデジタル技術で、熱狂的な「体験」へ昇華。

私たちの物語

ことほむ社が灯す、未来への光

最後に、私たちがなぜ「ことほむ」と名乗り、何を目指して歩み始めたのかをお話しします。

創業の灯火と、試練を超えて

2019年、インバウンドの熱狂の中で消費されていく文化財への危機感から、私たちは立ち上がりました。
文化を守ることと観光の切り口から地域が豊かになることを両立させたいという情熱が原点です。
コロナ禍、そして2024年の能登半島地震。

特に拠点のひとつである石川県での被災経験は、地域文化を未来へ繋ぐという使命の重さを、痛烈に私たちに刻み込みました。
困難を知るからこそ、私たちの決意は揺るぎないものとなっています。

社名「ことほむ」に込めた願い

「ことほむ」は、古代日本語の「言祝(ことほ)ぐ」に由来します。
ここに、華厳思想の事事無礙じじむげという世界観を重ねています。

  • こと(事): 歴史の一片、文化財、人々の営み。
  • ほむ(誉む/祝む): それらの輝きを理解し、称え、未来へ繋ぐ。

一見バラバラに見える「事」も、実は帝網たいもうのように無限に繋がり合っています(一即一切)。
私たちの仕事は、歴史の断片や現代の課題という「事」の繋がり(縁起)を読み解き、新たな調和を社会に灯していくことです。

未来への展望

過去の価値観から翻訳された、価値観が共存し、歴史の知恵が未来を創り、文化が人々の心を温かく繋ぐ社会へ。
私たちは、小さくとも確かな光を放ち続ける帝網珠ていもうじゅの一つとして、これからも誠実に、皆様と共に未来を〝ことほみ〟続けてまいります。

公開日: 2026.01.28最終更新日: 2026.10.09